在イラン日本国大使として着任しました小林弘裕です。ローハニ大統領へ信任状を捧呈し、正式にイランでの外交活動を開始しました。

　１９９９年から中東第二課長としてイランをはじめとする中東諸国との地域外交に携わっておりました。当時何度かイランを訪問し、イランの長い歴史の中で育まれた独自の文化の美しさに魅了されました。

　最近の日イラン二国間関係は、要人往来が活発化しています。８月には山際前経済産業副大臣が、９月には薗浦前外務大臣政務官がイランを訪れています。私がイランに着任した直後にも、岸田外務大臣がイランを訪問し、ローハニ大統領やザリーフ外務大臣はじめイランの政府高官との意見交換を行いました。

　特に経済分野では、今後日本企業がイランで活発に活動することが予想され、二国関係は新しい段階に入ったということができます。また、他の様々な分野での二国間関係を強化するための仕組みを構築しているところでもあり、今後の日イラン関係は更なる進化を遂げることを確信しています。

　このようなタイミングで在イラン日本国大使としてイランに赴任できたことを嬉しく思います。二国間関係の推進のため一層努力していく所存です。

　イランには現在約６００名の日本人の方々が在留されていますが、日イラン関係が発展すれば、今後その数は増えていくことが予想されます。在留邦人の方々が安心してイランで活動し生活できるよう、そして短期滞在の邦人の方々が安心してイランを訪問できるよう一層の支援をしていきたいと考えています。

　日イラン関係の一層の発展と、イランに滞在されている邦人の皆様の安全確保のため、大使館職員が一丸となって努力していきます。引き続き皆様のご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。

２０１５年１０月