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震災後1カ月に際しての菅総理からのメッセージ


Kizuna – the bonds of friendship


平成23年4月11日


巨大な地震と津波に見舞われ、1万人以上の死者を出した東日本大震災から一ヶ月が経ちましたが、未だに14,000人以上が行方不明であり、15万人程の方々が、今も避難生活を強いられています。我が国の国民だけでなく、外国人の方も含め、今回被災されたすべての方と、そのご家族の皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。
福島第一原子力発電所の状況については、現在、事態の収束のために全ての資源を動員し、一日も早い安定化に向けて努力しているところです。
大震災からの一ヶ月間は、日本にとって極めて厳しい期間でした。しかし、同時に、日本は世界と共にあることを、改めて実感し、感謝する期間となりました。
これまで130以上の国・地域、40近くの国際機関、数多くの非政府組織、そして世界中の方々からお見舞いをいただき、さらには義捐金などを通じて支援と連帯を示していただきました。様々な国・地域から救助隊員の方々が駆けつけ、いち早く被災地で救援活動を行い、食料・医薬品・毛布等の物資を届けてくださったことは、被災者を心から勇気づける支援でもありました。また、被災地の復興を願い、遠い国の子供たちが一生懸命折ってくれた千羽鶴も届けていただきました。
我々はまた、お悔やみや支援の申し出を表明し、励ましの言葉をかけてくださった多数のイラン人の方々のご厚意に感謝申し上げます。支援物資を届けてくださったイラン赤新月社に対し、心より御礼申し上げます。
このような世界中からの支援に対し日本国民を代表して心から感謝を申し上げます。
日本は必ず再生し、復活し、さらに素晴らしい国になります。国際社会が示してくださった温かい激励と連帯に応えるためにも、その新生への道を歩むことこそが、我が国の責務であり、最高の返礼であると考えています。そして、日本国民の底力と国際社会の温かいご協力により、それは必ずできると、私は確信しています。
そして、世界の皆様からいただいた温かいご支援に対し、国際貢献という形で、必ず恩返しをしたいと思い定めています。
そのためにも、私は、復興に向けて全力を尽くして参ります。

内閣総理大臣
菅 直人

まさかの友は真の友