草の根・人間の安全保障無償資金協力 「マーザンダラン州における薬草加工施設整備計画」の開所式

平成29年8月17日

竣工した薬草加工施設を訪れ歓迎を受ける小林大使

   平成29年8月10日、マーザンダラン州ギャルガ市及びティルタッシュ村にて、平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「マーザンダラン州における薬草加工施設整備計画」の開所式が行われ、小林大使を始め、ホセイン・サファイ農業・開発推進省次官兼イラン農村協同中央団体代表、デラバール・ヘイダルプール・マーザンダラン州農業・開発推進局長、ハサン・ヘイリアンプール・マーザンダラン副州知事、フォロゴルサダット・バニハシェム農業・開発推進大臣顧問兼農村・遊牧民女性局長、モハマド・レザ・タバキ・ギャルガ市長のほか、関係者が約200人出席しました。
 
   開所式において小林大使は、「今日、本支援が、地域コミュニティにおける農村女性の雇用確保に寄与することを心より願っている。さらには、日本政府として、この機会に日本とイランとの伝統的友好関係の更なる発展を祈念する。本プロジェクトの発足から完了に至るまで、当館に協力してくれた全ての関係者の方々へ、深く感謝の意を表する。」と祝辞を述べました。また、サファイ農業・開発推進省次官らより、日本からの支援に対する謝意が述べられると同時に、農業農村開発分野での更なる二国間協力の拡大について期待が述べられました。  

     本計画は、農村部における女性の自立及び自給自足の支援を目的とし、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、地域に自生している薬草を加工し製品化するための施設を整備し、ティルタッシュ村農村女性協同組合の活動を後押しするものです。  

   開所式の後、小林大使は関係者らと共に、竣工した薬草加工施設を訪問し、ティルタッシュ村農村女性協同組合の活動を視察しました。

   在イラン日本国大使館は、1999年からこの草の根・人間の安全保障無償資金協力により、イラン国内のNGO及び地方政府を支援しています。その結果、教育、保健、民生環境、農村開発などの分野において、これまで132件のプロジェクトを実施してきました。  

   日本政府は、イランにおいて人道、開発分野で活動するNGOや地方政府に対して今後とも支援を続ける予定です。

ヘイダルプール・マーザンダラン州農業・開発推進局長の挨拶
 

祝辞を述べる小林大使

 

祝辞を述べるサファイ農業・開発推進省次官

 

薬草加工施設の内部

 

薬草加工施設内で薬草エキスを製造する農村女性
 

ティルタッシュ村農村女性協同組合長から製品の説明を受ける小林大使
 

飲料用薬草エキスなど製品の一例
 

ヘイリアンプール・マーザンダラン副州知事と日本からの支援を示す看板

薬草加工施設の外観