マアスーメ・エブテカール氏への旭日大綬章授与

令和6年5月7日

    

2024年5月2日、当館大使公邸にて、元女性家族問題担当副大統領及び元副大統領兼環境庁長官であるマアスーメ・エブテカール氏(H.E. Dr. Masoumeh Ebtekar)に対し、旭日大綬章の伝達式が行われました。伝達式では、塚田大使から勲記及び勲章を伝達するとともに、エブテカール氏による日イラン関係の維持・発展への多大な貢献に対して感謝と祝意を述べました。
 エブテカール氏は、1997年から2005年まで、及び2013年から2017年までの2度にわたり副大統領兼環境庁長官を務められたほか、2017年から2021年までは女性家族問題担当副大統領を務められ、環境分野や女性分野における日イラン間の関係強化及び友好親善に寄与されました。
 エブテカール氏の副大統領兼環境庁長官時代に、日イラン環境保護協力の代表例の1つともいえる「ウルミエ湖再生事業」が開始され、日本政府は2014年以降現在も10年にわたって、国際機関と協力してウルミエ湖再生を支援してきました。また、2014年に同人は副大統領兼環境庁長官として訪日され、故安倍元総理への表敬を行ったほか、石原環境大臣(当時)と会談を行い、環境協力に関する覚書に署名されました。
 また、2016年に安倍元総理夫人がイランを訪問した際、エブテカール氏は同夫人と植樹を行ったほか、「女性、平和、持続可能な発展」に関する第1回日イラン合同セミナーに出席されました。エブテカール氏と安倍元総理夫人と植えられた友好の木は、これまでイラン環境庁の職員によって大切に育てられています。
 2019年には女性家族問題担当副大統領として、女性政治指導者サミットに出席するため訪日し、「イランにおける女性のエンパワメント」という題で講演を行うなど、本訪問において、女性分野における日イラン協力の深化に貢献されました。
 在イラン日本国大使館は、エブテカール氏が今後とも二国間交流促進において一層活躍されることを祈念しております。



2022年7月
本使公邸にて故安倍元総理の弔問記帳を行うエブテカール氏



2014年4月3日
エブテカール氏による故安倍元総理の表敬




2016年5月
安倍元総理夫人と植樹を行ったエブテカール氏