令和6年度日本人墓地参拝の実施について

令和6年10月30日
 
 
 10月30日、秋晴れの中、テヘラン日本人会、サフラン会及び在イラン日本国大使館の代表者が日本人墓地を参拝しました。同墓地にはテヘラン市郊外にあるプロテスタント協会が運営する国際墓地内にひっそりと佇んでいます。
 
日本人会及び大使館による日本人墓地参拝は毎年行われてきておりますが、今年からサフラン会にもご参加頂くことになりました。本墓地はテヘラン日本人会により維持管理されており、芝や植栽はきれいに刈り込まれ、当日は青い空の下、緑が映え、美しい自然の中に墓石がくっきりと浮き上がって見えました。ここに眠る以下9名の方々は、様々な事情により、当地に骨を埋めることになりましたが、そこには、交通・輸送が困難を極めた当時の時代背景もあったと想像されます。参加した皆様と共にこの大事な歴史的遺産を守りつづけることを誓い、先人のご冥福をお祈りしました。
 
●成瀬俊介氏
  1897年4月8日生、開館準備の為、旧ソビエト連邦より赴任した臨時代理公使。公使館開館の職務を果し、笠間初代特命全権公使着任の直後、死去。1929年12月9日没。
●石光昌子氏
1929年5月6日生、日本公使館石光医務官の令嬢。2歳で病に倒れた。1931年8月10日没
●羽鳥三郎氏
1910年7月10日生、初代イラン公使笠間杲雄氏の従者としてイランに着任、その翌年死去。1932年4月5日没。
●石井辰巳朗氏
生年不明、柔道紹介のためイランを訪問、イラン訪問中に病死。1936年7月29日没。
●川添アナトール氏
1917年4月23日生、ブカレスト大学で建築学を専攻。イランの日本公使館書記の子で、父のもとを訪問中に腸チフスにより死去。1937年10月22日没。
●山崎忠氏
1916年3月5日生、天理大学の中東イラン学研究者。1956年4月5日没。
●成瀬友三郎氏
1907年8月1日生、招聘技術者。1958年8月18日没。
●井上英一氏
1911年2月2日生、外務省のペルシャ語の専門家。退職後も両国の友好親善に尽力された。1986年1月22日没、故人の遺言により分骨された。
●安達弘敬氏
1939年11月17日生、テヘラン三井物産社長。 2023年1月5日没。