塚田大使着任の挨拶

令和5年12月21日
 

駐イラン大使として着任にあたりご挨拶申し上げます。
 
中東地域の大国であり豊かな文化を誇るイランと我が国との関係に携わることができるのは、私にとって大いなる喜びであり、かかる光栄且つ重大な任務を前に身の引き締まる思いであります。
 
この幸先の良い節目の機会に、大使としてまた日本国大使館として我々の活動の目標および抱負を述べさせて頂きます。
 
まず何よりも、イランに住む日本国民および邦人旅行者の生命と財産を守ることが、第一の任務と考えております。一つ一つの領事案件そして日本とイランとの人的交流の課題に丁寧に親身に取り組む所存であります。
 
次に、日本企業の活動を支援することも重要な役割と考えております。個々のビジネス上の課題への対応はもとより、様々な制約を乗り越え、日本とイランとのより長期的な経済関係の発展に向けて取り組んでいきたいと考えます。
さらに、相互の歴史・文化への限りない愛情と敬意に支えられた両国の友好関係、特に国民各層の交流をさらに発展させるための環境整備に務めてまいります。
 
そのため、ささやかながらも、日本国の公共財産たる大使館の広報文化センターおよび大使公邸を、そのような活動の場に今後も積極的に活用していきたいと考えます。大使公邸には素晴らしい日本の芸術品や調度品も所蔵され、庭園では、春は桜、秋には紅葉も見られます。ここで天皇誕生日レセプションをはじめ、様々な行事を催していく予定ですので、多くの方々にご来訪頂ければ誠に幸いであります。
 
日本国大使館として、両国民の善意を信頼し、そして幅広いコミュニティとの協和による成果と恵沢に依拠し、日本・イラン関係の一層の発展に尽力する所存であります。
 
皆様からの引き続きのご支援とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
 
駐イラン特命全権大使 塚田玉樹

塚田玉樹大使略歴