減災デザイン・プロジェクトの開催
平成30年3月12日
平成30年2月25日(日)、テヘラン大学芸術学部にて、「減災デザイン・プロジェクト第1回国際フェスティバル」が開催され、日本から「減災デザイン・プロジェクト」事務局長である相良二朗神戸芸術工科大学教授が当地を訪問され、講演されました。
「防災」と異なり、「減災」とは、平常時にあらかじめ被害の発生を想定し、被害を減らすための対策を講じることにより被害の最小化を図るという概念です。(これに対して「防災」とは、災害を未然に防ぐための取り組みです。)例えば、「防災」のために建物の耐震工事を行っていたとしても、耐震強度を超える地震が発生した場合には建物が崩壊してしまいます。「防災」では、防災力を上回る災害が起こると、被害を完全に防ぐことは不可能ですが、「減災」では、如何なる対策をとったとしても必ず被害が生ずるという認識のもと、災害時の被害を最小限に抑えよう(=人命損失という最悪の事態を避けよう)という発想で対策に取り組みます。
「減災デザイン・プロジェクト」とは、デザインの力により様々な自然災害からの「減災」を進めるための可能性や取り組みを考察するための研究活動であり、日本では「減災デザイン&プランニング・コンペ」というコンテストが開催されています。
テヘラン大学芸術学部における「減災デザイン・プロジェクト第1回国際フェスティバル」では、相良教授の講演の他、小林大使、モギミ・テヘラン州知事、サデギ・テヘラン防災管理機構長官、ハサニ・シャヒードベヘシュティ大学土木工学部長、ヘイダリ・テヘラン大学芸術学部長などが挨拶をされました。
また、2月26日(月)には、当館で「減災デザイン・ワークショップ」を開催し、学生や専門家など約30名が参加しました。ワークショップでは、相良教授の指導の下、参加者がグループごとに災害時の問題と解決方法について議論し、災害時と日常生活の両方で役立つ商品をデザインし、プレゼンを行いました。
毛布代わりとなるアルミのブランケット。カサカサと音が立たないため、多くの被災者が集まる避難所でも使用しやすくなっている。2016年熊本地震のときにも使用された。
「防災」と異なり、「減災」とは、平常時にあらかじめ被害の発生を想定し、被害を減らすための対策を講じることにより被害の最小化を図るという概念です。(これに対して「防災」とは、災害を未然に防ぐための取り組みです。)例えば、「防災」のために建物の耐震工事を行っていたとしても、耐震強度を超える地震が発生した場合には建物が崩壊してしまいます。「防災」では、防災力を上回る災害が起こると、被害を完全に防ぐことは不可能ですが、「減災」では、如何なる対策をとったとしても必ず被害が生ずるという認識のもと、災害時の被害を最小限に抑えよう(=人命損失という最悪の事態を避けよう)という発想で対策に取り組みます。
「減災デザイン・プロジェクト」とは、デザインの力により様々な自然災害からの「減災」を進めるための可能性や取り組みを考察するための研究活動であり、日本では「減災デザイン&プランニング・コンペ」というコンテストが開催されています。
テヘラン大学芸術学部における「減災デザイン・プロジェクト第1回国際フェスティバル」では、相良教授の講演の他、小林大使、モギミ・テヘラン州知事、サデギ・テヘラン防災管理機構長官、ハサニ・シャヒードベヘシュティ大学土木工学部長、ヘイダリ・テヘラン大学芸術学部長などが挨拶をされました。
また、2月26日(月)には、当館で「減災デザイン・ワークショップ」を開催し、学生や専門家など約30名が参加しました。ワークショップでは、相良教授の指導の下、参加者がグループごとに災害時の問題と解決方法について議論し、災害時と日常生活の両方で役立つ商品をデザインし、プレゼンを行いました。
![]() 相良二朗教授による講演
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![]() 相良二朗教授による講演
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![]() 小林大使の挨拶
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![]() モギミ・テヘラン州知事の挨拶
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![]() 記念撮影
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![]() ワークショップの様子
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![]() ワークショップの様子
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![]() 参加者全員の記念撮影
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![]() 学生によるプレゼンテーション
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![]() アルミブランケットの紹介
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毛布代わりとなるアルミのブランケット。カサカサと音が立たないため、多くの被災者が集まる避難所でも使用しやすくなっている。2016年熊本地震のときにも使用された。