7代目加藤幸兵衛氏によるレザー・アッバースィ博物館へのラスター彩陶壁 寄贈式の開催

2019/10/21
 

 10月16日,在イラン日本国大使館は,東海イラン友好協会との共催の下で,テヘラン市内のレザー・アッバースィ博物館において,日・イラン外交関係樹立90周年を記念して7代目加藤幸兵衛氏及び彼の2名のイラン人弟子であるアリエ・ナジャフィ女史とアーテフェ・ファーゼル女史により制作された3点のラスター彩陶壁のレザー・アッバースィ博物館への寄贈式を開催しました。

 寄贈式においては,在イラン日本国大使館を代表して森川公使,イラン側を代表してターレビアン文化遺産・観光・手工芸省文化遺産担当次官が出席し,挨拶を行いました。また,ターレビアン次官から加藤幸兵衛氏にこれまでの功績を称える感謝状が授与されました。寄贈式には,日イランの多くの関係者が出席され,今回寄贈されたラスター彩陶壁3作品を鑑賞されました。

 今回寄贈されたラスター彩陶壁の3作品は,レザー・アッバースィ博物館に常設されます。是非,日・イラン外交関係樹立90周年を記念した日本とイランの文化交流の結晶である作品を観覧にお越し下さい。

 在イラン日本国大使館は,今回の寄贈式を新たな出発点とし,更に10年後の日・イラン外交関係樹立100周年に向けて,文化交流を始めとする様々な分野において,両国の協力関係が拡大していくことを期待しております。

 

(注)ラスター彩とは,9世紀から14世紀のイランのイスラーム期初期に花開いた陶器の一種で,金を用いず黄金に似た輝きを放つことから,イランでは「ザリーン・ファーム」(日本語で黄金の色の意。)と呼ばれています。数々の戦乱の中で数百年前に,ラスター彩の技術は失われてしまいましたが,7代目加藤幸兵衛氏のお父様の故加藤卓男氏が,幾多の研究と努力の末,ラスター彩の復元に成功されました。7代目加藤幸兵衛氏は,お父様の御遺志を受け継ぎ,ラスター彩の祖国であるイランでの技術復興を念願し,日本・イラン両国で様々なプロジェクトを行われてきました。その一環として,今年,日・イラン外交関係樹立90周年を記念し,ナジャフィ女史とファーゼル女史の2名を日本に招聘し,ラスター彩の技術を教えると共に,90周年を記念したラスター彩陶壁の作品を制作されました。

 

●レザー・アッバースィ博物館住所:972 Shariati Street, Tehran

 

 

挨拶を行う森川公使

 
挨拶を行うターレビアン次官

挨拶を行う7代目加藤幸兵衛氏

ターレビアン次官から表彰状を授与された7代目加藤幸兵衛氏

 

集合写真

 

レザー・アッバースィ博物館に寄贈されたラスター彩陶壁3作品

(右から7代目加藤幸兵衛氏,ナジャフィ女史,ファーゼル女史の作品)

 

自身の作品の説明を行う7代目加藤幸兵衛氏