Search :
無償資金協力(草の根・人間の安全保障無償資金協力)

在イラン日本国大使館
プレスリリース

2011年1月27日

「ケルマンシャー州農業開発推進局」に対する「草の根・人間の安全保障無償資金協力」に関する契約について

在イラン日本国大使館が持つ「草の根・人間の安全保障無償資金協力」は、開発途上国の草の根レベルに直接裨益するきめの細かい援助であり、また、機動的な対応が可能な援助という特徴を有するが、本協力について、2011年1月31日、在イラン日本国大使館駒野欽一特命全権大使とケルマンシャー州農業開発推進局ラマザン・ローインタン局長との間で64,369ユーロの資金供与を行うための契約が交わされる。

ケルマンシャー州ラバンサール郡においては、土壌有機物が極端に少ないことが明らかになり、これが収量の低下をもたらし、結果として農民の貧困状態の固定化につながっていることから、我が国はイラン政府の要請を受け、2003年から2004年にかけてケルマンシャー州にて開発調査「ガラス川沿岸農業基盤整備計画調査」を実施し、環境負荷軽減、農家所得の向上・安定化の両面から、多様な農業経営の実施等についての提言を行った。

ケルマンシャー州農業開発推進局は、鋭意その具現化に努めてきた。しかしながら、有機性廃棄物の有効利用(堆肥製造)の定着による環境保全型農業の推進のためには、堆肥センターで生産された堆肥を各農家のほ場に安定供給するためのシステムの確立が必要であるが、そのための必要となる機材を整備することができなかった。

そのため、ケルマンシャー州農業開発推進局は、堆肥センターで生産された堆肥を各農家のほ場に供給するためのトラクター及び散布のための散布機を整備するため、草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援を要請し、今回の契約に至った。

なお、日本政府はイラン国において人道、開発分野で活動する非政府組織や非営利団体等に対して今後とも支援を続ける予定である。

本件に関する問合せについては、当館経済協力班 大森まで連絡願います。契約に関する署名式は14時00分より農業・開発推進省にて行います。当日参加を希望される方は事前に登録をお願いします。
Tel:(021)8872-1793        FAX:(021)8871-3515