在イラン日本国大使館
プレスリリース
2011年2月6日
「児童福祉慈善財団ウルミイェ支部」に対する「草の根・人間の安全保障無償資金協力」に関する契約について
在イラン日本国大使館が持つ「草の根・人間の安全保障無償資金協力」は、開発途上国の草の根レベルに直接裨益するきめの細かい援助であり、また、機動的な対応が可能な援助という特徴を有するが、本協力について、2011年2月10日、在イラン日本国大使館駒野欽一特命全権大使と児童福祉慈善財団ウルミイェ支部ロヤ・チェギニィ・マネージャーとの間で72,692ユーロの資金供与を行うための契約が交わされる。
児童福祉慈善財団ウルミイェ支部は、2003年より小児ガン患者や貧困就労児童等への資金援助の支援、及び「オミッド慈善病院」に隣接する場所に療養施設(8部屋)を整備し、運営してきた。
イランにおける医療状況として、各病院とも小児ガン患者用の入院スペースが十分に確保できておらず、入院施設が整っている病院の場合でも、入院には非常に高額な費用を要することから、貧困層の小児ガン患者は、安静が必要にもかかわらず通院せざるを得ないのみならず、通院費用さえ負担できず治療そのものを断念する者も多い。現在、児童福祉慈善団体ウルミイェ支部が運営を行っている療養施設に関しても、多い日には1日25名の患者が訪問するなど、常に満室状態となっており、新たな療養施設の早急な整備が望まれている。
そのため、児童福祉慈善財団ウルミイェ支部は、療養施設(2階建、12部屋)1棟を新たに建設する計画し、草の根・人間の安全保障無償資金協力に自己資金で不足する部分(約270㎡分)の支援を要請し、今回の契約に至った。
なお、日本政府はイラン国において人道、開発分野で活動する非政府組織や非営利団体等に対して今後とも支援を続ける予定である。
本件に関する問合せについては、当館経済協力班 大森まで連絡願います。契約に関する署名式は14時00分より在イラン日本国大使館にて行います。当日参加を希望される方は事前に登録をお願いします。
Tel:(021)8872-1793 FAX:(021)8871-3515 |