平成26年1月29日、テヘラン州レイ市において、アフガン難民等を対象とした職業訓練センター開校式が開催されました。本センターは、日本のNGOが開発途上国・地域で実施する経済・社会開発事業に政府資金を提供する制度である「日本NGO連携無償資金協力」を活用して、公益社団法人国際民間協力会(NICCO)が運営しています。イランには政府に登録されているだけで80万人を超すアフガン難民がおり、本事業はこのうち、テヘラン州南部における、将来的にアフガニスタンへの帰還を目指すアフガン難民等を対象に、パソコン、英語、医療、デザイン等を内容とした職業能力向上を目的として実施されています。
開校式には、在イラン日本国大使館より千葉公使、在イラン・アフガニスタン大使館よりアルサリ二等書記官、UNHCR当地事務所よりドイル代表が出席し、それぞれスピーチを行いました。アルサリ二等書記官からは、日本からの援助、特に職業訓練及び保健衛生に係る分野での長期間の援助について非常に感謝している旨が、ドイル代表からは、これまでの日本政府及びNICCOからの当地アフガン難民に対する援助、特に東日本大震災を経た後でも援助を続けていることに対する深い感謝の意が、それぞれ示されました。
日本政府は、受講生の多くがアフガニスタンに帰国した際に、本センターで学んだことを十分に活用し、アフガニスタンの復興に寄与されることを望んでいます。 |