アスキャリ・パシャイ氏(東洋思想研究家・翻訳家)の旭日双光章受章(令和7年秋の外国人叙勲)

令和7年11月3日
 2025年11月3日(日本時間)、日本政府は、イラン国民であるアスキャリ・パシャイ氏(Mr. Askari Pashaei)(東洋思想研究家・翻訳家)に対し、旭日双光章の授与を発表しました。
 
 パシャイ氏は、1960年にブッダの人生に関するペルシャ語論文を発表されたのを皮切りに、イランで仏教、俳句、禅および日本芸術に関する論文・書籍を精力的に出版されてきました。特に1982年にアフマド・シャームルー氏と共同で出版されたイラン初の俳句の翻訳書は、イランで俳句の理解を促進し、後代の研究者が俳句について研究する足がかりとなりました。同様に、日本芸術に関する様々な著作を出版されるなかで、2021年に日本芸術の思想・哲学・美学の本質に関する情報を網羅した『日本芸術百科事典』を出版されるなど、イランでの東洋思想・日本研究のパイオニアとしての役割を果たされました。その後も同氏は、俳句に見られる事物の捉え方が禅の思想と密接していることから、研究の裾野を広げられ、近年は禅に関する著作を精力的に出版・翻訳されています。
 
 このようにパシャイ氏は著作等を通じて東洋思想・日本研究の分野で日イラン関係の強化に貢献されてきました。
 
 在イラン日本国大使館は、パシャイ氏が今後とも二国間交流促進において一層活躍されることを祈念しております。