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在イラン日本国大使館からのお知らせ
(2015年7月1日現在)
クリミアコンゴ出血熱(CCHF / Crimean-Congo hemorrhagic fever)の発生
1 イラン・ギーラーン州、及びマーザンダラーン州にてクリミア・コンゴ出血熱(CCHF / Crimean-Congo hemorrhagic fever)の発生が確認されました。9人が感染し3人が死亡、イラン歴の今年に入って3ヶ月の間に、31人の疑い患者(not confirm case)がおり、現在治療中です。テヘランでの過去の発生に関しては、4年前に一度だけ患者1名がテヘラン市内に入ったことがありました(その後回復)が、それ以外では、テヘランで患者が発生したことはありません。
クリミア・コンゴ出血熱は隣国パキスタン・アフガニスタンで発生し、感染した家畜をイランへ密輸することが原因で、国内で発生している模様です。具体的には、密輸された感染牛などを屠殺する業者が濃厚接触し、感染することがほとんどです。
当国の公衆衛生システムとIVO(Iranian Veterinary Organization)は、即座に迅速な調査や対応を行っています。
2 つきましては、イランへの渡航・滞在を予定している方、及び既に現地に滞在中の方は、在イラン日本国大使館のホームページを含め、最新情報を随時確認の上、クリミア・コンゴ出血熱の感染予防に努めてください。
3 クリミア・コンゴ出血熱について
(1)クリミア・コンゴ出血熱とは
ブニヤウイルス科ナイロウイルス属に属するクリミア・コンゴ出血熱ウイルスによる感染症です。このウイルスは、ダニを介して羊や山羊などの動物間での感染を繰り返します。ヒトへの感染は、ウイルスに感染したダニに咬まれたり、感染動物の組織や血液に接触したりすることで感染します。また、ヒト-ヒト間の感染は、患者の血液や体液に触れることにより起こり得ます。分布地域は、アフリカ、中近東、東ヨーロッパ、アジアに広がります。
(2)症状と治療
ヒトがクリミア・コンゴ出血熱に感染した場合、感染ダニに咬まれるなどのイベント後、数日間の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、発疹、血便・鼻血などの出血症状等で発症します。肝機能障害・腎機能障害を伴う事も多く、致死率は10%台から最高で40%と高めです。特別な治療法はなく、対症療法が主体となります。
(3)海外での感染防止
クリミア・コンゴ出血熱が流行している地域に渡航する場合及び滞在中は、以下の点に注意してください。
●家畜類へ近接することを避ける。
●酪農家や家畜を飼育する家庭を訪問する場合には、家畜類には近づかない。
●家畜類の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
●手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
●感染者には近付かない。感染者が入院している病院にも近付かない。
●やむを得ない家畜類との接触後、上記クリミア・コンゴ出血熱様症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診する。
(参考情報)
○厚生労働省検疫所(FORTH):クリミア・コンゴ出血熱
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name38.html
○厚生労働省検疫所(FORTH):クリミア・コンゴ出血熱 ファクトシート
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2013/01251502.html
○WHO:Fact Sheet January 2013
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs208/en/index.html
○国立感染症研究所感染症情報センター クリミア・コンゴ出血熱
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_31/k02_31.html
○アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Crimean-Congo Hemorrhagic Fever(英文)
http://www.cdc.gov/vhf/crimean-congo/
在イラン日本国大使館
領事班
電話:(+98)-(021)-88717922~3(代表)
FAX :(021)88706095
e-mail:consular@th.mofa.go.jp
HP :http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html